「筋肉をつければ基礎代謝が上がって痩せる」
ジムやメディアでよく聞くこのフレーズ。
実はこれ、半分正しくて半分誤解があります。
今回は、基礎代謝とダイエットの関係について、現場のトレーナー視点で掘り下げてみます。
筋肉1kgで基礎代謝はどれくらい上がる?
筋肉1kgあたりの基礎代謝は約13kcal/日と言われています。
13kcalというと、クッキー約1/4枚分。
正直なところ「筋肉をつけるだけで痩せる」と期待するには少し物足りない数字かもしれません。
じゃあ筋トレは無意味なのか?
そういうわけではありません。
本当に効いているのは「NEAT」
実は「痩せやすい身体」を作っている正体は基礎代謝そのものではなく、NEAT(非運動性活動熱産生)の変化だったりします。
NEATとは何かと言うと、日常生活の中での動き(通勤・掃除・貧乏ゆすり・姿勢維持など)によって消費されるエネルギーのこと。
筋トレを続けている人は、身体が動きやすくなることで自然とNEATが増える傾向があります。
階段を選ぶようになったり、歩く速度が上がったり、座っている姿勢が良くなったり。
この「日常の消費カロリーが底上げされる」効果は1日あたり200〜400kcalとも言われており、基礎代謝13kcalの比ではありません。
筋トレの本当の価値は「代謝」ではない
ではなぜ筋トレが重要なのか。
それは「ボディラインを整える」こと。
体重が同じでも筋肉量が多い人の方が引き締まって見えます。
ダイエット中に食事制限だけで体重を落とすと、脂肪と一緒に筋肉も落ちてしまいます。
すると「痩せたのになんだかだらしない」という状態に。
筋トレの役割は代謝UPではなく、FFM(除脂肪体重)を維持してボディラインを守ること。
これが現場で実感する筋トレの一番の価値です。
まとめ
・筋肉1kgの基礎代謝効果は約13kcal/日(クッキー1/4枚)
・「痩せやすくなる」の正体はNEAT(日常活動量)の増加
・筋トレの本当の価値は代謝UPではなくボディラインの維持
「基礎代謝を上げれば痩せる」という単純な話ではないけれど、筋トレには筋トレにしかできない役割があります。
数字に振り回されず、鏡の中の自分の変化を楽しんでいきましょう。
